モーテルにて




日本を離れ、二年間の長い海外生活で特に最悪だった場所として菰野乃木は短期滞在したアメリカ・フロリダ州のマイアミを挙げている。

その理由は襲ったアメリカ人男性の肉が未だかつてなく不味かったからだ。菰野乃木としても国籍によって肉の味が変わることなど想定していなかったので、口にした時は流石に驚いて硬直し、すぐに吐き出すか悩んだほどだった。

「高カロリーでジャンクな生活をするから肉質が悪いんじゃない?」

「同じ白人でもイタリア人はこんなに不味くなかったぞ」

菰野乃木の額には脂汗が浮かんでいた。フォークを持つ手も完全に止まっている。

「……無理せず残したら?」

「食べ物を粗末にできるか」

人間はそもそも食べ物ではないのだが、勿論生命であることには変わりないので日本人の精神として有難くいただくのは間違っていないだろう。

菰野乃木はまさに苦虫を噛み潰したような表情のまま、細かく切った肉を口に運ぶ。

「……ゔ……っ……」

「あとで具合悪くなっても知らないよ」

伊妻は苦笑しつつ、買ってきたクラムチャウダーのカップからスプーンで掬って口にした。別段不味くはないが、日本で生まれ育った身からすると味は濃いのに旨味は薄いような気がする。

慣れない外国を飛び回る生活でいつ何が起こるのか分からないので、いつでも菰野乃木に血肉を与えられるように伊妻は食生活にかなり気を使っていた。酒も控えているし脂っこい食事は避けている。だがアメリカでの生活が続くとジャンクフードからは逃れられないだろう。菰野乃木のためにもなるべく早く他の国に移りたいところだ。


その日二人が泊まっていたのは海沿いにあるモーテルだった。本来ならもう少し高級なホテルを選びたかったのだが、偶然ホテル側の手違いで予約が取れておらず、通りすがりに見つけた古いネオンの看板を見てこの宿に決めたのだ。

外観こそ営業しているのかすら怪しい佇まいだったが、内装はリノベーションしてあるのかそこそこ小綺麗なのが幸いだった。


菰野乃木は半分ほど食べたところでナイフとフォークを置いた。もう限界らしい。いつも青白い顔がさらに青ざめている。

「……いや……これはっ……無理、だ」

菰野乃木は次の瞬間弾かれたように立ち上がるとバスルームに駆け込んだ。続いて、おそらくトイレに嘔吐しているのであろう音が聞こえてくる。伊妻は手を叩いて爆笑した。

「あっはっは!ノギさんでも人間で吐くことあるんだねえ」

「ゔる……さい……ッ」

バスルームから弱々しい悪態が飛んでくる。伊妻は食べ終わったカップとスプーンを置き、菰野乃木の様子を見にバスルームへ向かった。予想通りトイレの便座に手を付き、眼帯をしていない右目に涙を浮かべて赤黒い吐瀉物を吐いている。

伊妻は菰野乃木の背後にしゃがむとその背を優しくさすった。

「よしよし、可哀想に。胃もたれしちゃったんだねえ」

「さするな、ゔ、また吐く……ッ」

「いっそ全部吐いちゃった方がいいよ。本当に具合悪くなるよ」

菰野乃木は口元を押さえ、苦しげに眉を顰めると再び便器に顔を近付けて少量を嘔吐した。吐き出すものが赤黒いからか、普通の人間が見たら汚いよりも不安になる光景だ。

他方、伊妻は苦しそうな菰野乃木の様子を間近に見て正直な話欲情していた。苦痛に歪んだ表情も涙の浮かぶ瞳も力無く嘔吐する姿もあまりに唆る。

一頻り吐いた後、菰野乃木は口元を伝う血の混じった唾液を拭いながら伊妻を睨んだ。

「……何をさっきから笑ってる」

「いや、可愛いなって」

ふと視線を落とし、菰野乃木はぎょっとした表情を浮かべた。

「……は?お前……勃っ……」

「だから、可愛くて」

伊妻は立ち上がると、座ったままの菰野乃木の髪を掴んだ。

「ねえ、フェラしてくれない? そのゲロったままの口で」

「……変態め」

悪態をつきながらも、言われるがままに伊妻のズボンのベルトに手をかけてバックルを外す。

下着ごとずり下ろすと既に伊妻の男根は硬く張り詰めて天を向いていた。先端に唇を付けて軽く吸うと、ぴくっと怒張が小さく痙攣する。見上げた顔は、女性の目を抉り出して殺すときと同じ表情をしていた。薄青の瞳をぎらつかせ、鮮やかな喜色を浮かべて自分を見下ろす。強い殺気に皮膚がヒリつくような感覚を覚える。

今日に限っては焦らすのは得策では無さそうだ。菰野乃木は自分の鋭い歯を刺さないように慎重に先端を口に含んだ。

伊妻の匂いと味に包まれたことで、酷かった吐き気が少し緩和される。安堵しつつ、ゆっくりと半分あたりまでを口内に迎え入れていく。普段より硬く、はち切れそうなほど膨らんでいる。天性のサディストである伊妻は菰野乃木の醜態を見て本当に興奮しているのだろう。

「上手だね。いい子いい子」

伊妻は感じ入った吐息と共に菰野乃木の赤い髪を撫でる。口腔内は熱く、唾液と胃液でどろりとぬかるんでいた。

「ちょっとごめんね」

ぼそりと呟くと、菰野乃木の後ろ頭を掴んで怒張を根元まで突っ込んだ。嘔吐反射できつく喉が締まる。ふぎゅッと間の抜けた音を立て菰野乃木は苦しそうに嘔吐く。

「あー、すっご……そのままもう少しだけ我慢して」

言いながら、菰野乃木の頭を押さえつけ乱暴に腰を揺する。粘ついた水音と共に荒っぽい出し入れを続けると、息ができないのか菰野乃木は必死で伊妻のシャツの裾を掴んできた。

「苦しいよね。ああ、本当に可愛い……」

窒息で紅潮した耳朶を指先で撫で、そのまま両手で耳を塞ぐ。ぐちゅっ、ぐぷっと自分の喉から鳴る卑猥な音がダイレクトに脳まで響いて、菰野乃木は思わず右目を伏せる。喉奥を突かれる度に反射でペニスを締め付けてしまい、さらに呼吸が苦しくなっていく。苦しいのに頭の奥がふわふわして、思考が溶ける感覚が気持ちいい。

「そろそろ出そう……ね、舌出して」

ずるりと喉奥から引き抜かれたかと思うと、伊妻は菰野乃木が突き出した舌の上に射精した。溢れてしまった分は掌で受け止めながら、白濁を口に含んで味わう。僅かなえぐみと甘味を感じる。普通の人間にとってはあまり好まれる味ではないらしいが、人間の体液は菰野乃木にとっては美味な食物だ。

こくりと喉を鳴らして飲み込むと、指についたそれも残らず舐め取る。まだ飲み足りない。もう一度と頼んだら伊妻もさすがに呆れるだろうか。

「ありがとう伊妻、吐き気が治まった」

「エーッ?酷いことして感謝されるのなんか変な気分」

苦笑しつつ、伊妻は菰野乃木の手を取って立ち上がるのを手伝った。

モーテルのベッドは古い代わりに大きかった。クイーンベッドくらいの幅と奥行はあるだろう。単にアメリカンなサイズ感なのかもしれないが、ふたりとも体が大きいので好都合ではある。

カントリーチックな花柄のシーツに菰野乃木の体を押し倒すと、誘うように開かれた唇に口付けた。血と精液でまだ濡れている下唇を甘噛みして、ちゅ、と音を立てて吸い上げる。菰野乃木は伊妻の首の後ろに腕を回し抱きついてきた。体が密着すると、下半身に硬いものが当たる。

「んふ、ノギさんも勃ってるね」

「ん……早く……シたい……っ」

特に最近、つい一年前まで性経験と欲求が無かった男とは思えないほど菰野乃木は性に貪欲だった。付き合いが長い上に突然友人から恋人に転じたと言うのに、気まずさや遠慮のようなものが一切感じられない。しかし、菰野乃木が恥ずかしげもなく自身の性欲を伝えてくるところが伊妻は好きだった。

「でもキスも好きでしょ?」

「好き、だからっ……」

餌を求める雛鳥のように口を開けてみせるので、そのまま厚みのある小さな舌を自身の長い舌で掬い取ってやる。舌の表面をざりざりと擦り合わせると菰野乃木は感じ入ったような息を漏らした。その吐息すら飲み込むように口付けを深める。唾液を流し込むと菰野乃木は瞳を蕩けさせて嬉しそうに嚥下した。

「いやだ、もっと……」

伊妻が口を離すと、菰野乃木は不満げに眉を顰める。

「あんまやると酔っ払って動けなくなるでしょ」

「いづま……」

甘えるように名前を呼ばれると愛おしさで胸がぎゅっと締め付けられる。結局誘惑に負けて再び口を合わせた。

キスをしたまま菰野乃木のTシャツを捲り、素肌に手を這わせる。筋肉と贅肉が適度についているからか、男にしてはむっちりとした胸の感触を楽しみながら小ぶりで色の薄い乳首を指先で引っ掻く。

「ん、ぅ」

ぴく、と小さく菰野乃木の体が跳ねる。かりかりとわざと爪を立てて弄ると徐々にそこが硬くつんと尖ってくる。

「気持ちいーね?」

「ん……」

こくりと素直に頷く姿が可愛くて、つい意地悪をしたくなる。

「じゃあ自分でそこ触って?俺が普段やってあげるみたいにできる?」

「でき、る」

菰野乃木は長い指の先で自身の胸の尖りを恐る恐る摘んだ。時折ぴく、と体を跳ねさせながら、もじもじと内股を擦り合わせている。

「ぁ、あっ……ん、」

「そうそう、上手だねえ。いい子いい子」

幼子にするように掌で髪を撫でてやると菰野乃木は右目を潤ませ、ひっ、と小さく息を飲んだ。

菰野乃木は意外に子ども扱いが好きだ。それがあの忌まわしい父親のせいだと思うとムカつかないこともないが、菰野乃木が喜ぶことを素直にしてあげたい気持ちもあった。

「あ、ッ、気持ち、い……っ」

「撫でられるの好きだもんね。よしよし。佳史はいい子だね」

耳元で名前を囁きながら甘やかすように体を抱きしめ、頭を撫でる。びくん、と菰野乃木の体が大きく跳ねて、ズボンがじわりと濡れて染みが広がる。

「ぅあ、あ、いづま、」

「ふふ、撫でられてイッちゃった? 本当に可愛い」

眼帯をしていない右の目元に舌を這わせ、涙を舐めとる。

ズボンを脱がせ下着ごとずり下ろしてやると、出したばかりの白濁が糸を引いていた。その姿がやけに卑猥で、思わず萎えている菰野乃木のペニスに指を這わせる。

「あッ、待てっ……」

制止の言葉を無視して乱暴に上下に扱く。精液をローション代わりにぐちぐちと音を立てながら扱いていると、手の中のそれが徐々に硬度を取り戻していく。

「んっ、いや、今辛いからっ」

「大丈夫だからもう一回イこ?ほら、キスしてあげるから」

キス、という言葉に菰野乃木は素直に口を開ける。舌を入れ、熱い口内をまさぐりながら手に握ったペニスを愛撫する。

「ん、ぅ、うっ、ふ、ぅ、ッ……」

手の中でびくびくと怒張が震える。伊妻は追い打ちをかけるように手の動きを激しくした。

「ぁ、あッ、いづま、いくっ……」

「いいよ、出して」

そう告げた直後、菰野乃木はきつくシーツを掴んだまま精を吐き出した。強ばっていた太腿がゆっくりと脱力し、仰向けにシーツに倒れ込む。はあ、と大きく息をつくと、菰野乃木はうつ伏せに姿勢を変えた。

「射精するのはきついし疲れるから、早く挿れてくれ」

「素直なのは可愛いけど、その理由で挿入を強請るのめずらしいと思うよ……」

色気のない誘い文句に呆れつつも、後ろから覆い被さるようにして抱きつき、密着する。

「あー……肌ひんやりして気持ちいい」

死人のように冷たい肌を撫で、脇腹にある大きな傷跡を爪の先で引っ掻く。焦らすように肌をまさぐられ、菰野乃木は期待に小さく息を詰めた。

後ろ髪をそっと掻き分けて白い項を露わにすると、まだ前回の歯型が残るその場所に唇をつけ、きつく吸う。赤く所有痕が浮き上がったのを確認し、伊妻はふふ、とひとり微笑んだ。

「いつまで遊んでる」

「遊びじゃなくて大事な作業だよ? アンタは俺の、ってマーキングしてるの」

「伊妻」

痺れを切らした菰野乃木は伊妻の勃起したそれを指で撫でた。

「するならもっと奥に……マーキングしてくれ」

「あぁ……そういう可愛いこと言っちゃうの? 酷くされるって分かってるのに」

他の箇所よりも赤く熱を持った耳朶へと歯を立てる。やわやわと甘噛みしつつ、このまま食い千切ってしまいたいという衝動に駆られる。

ガリッ、と音がするほど強く歯を立てると、耳の縁から血が滲んだ。

「あ……ッ」

菰野乃木は息を詰め、耐えるように枕に顔を埋めた。

「頼む……早く……ッ」

「ごめんね、焦らしすぎたね」

硬く張り詰めた怒張の先端を後孔へと押し付け、そのままゆっくりと腰を進める。冷たくすべすべした肌の表面に比べ、直腸内は粘膜らしいぬかるみと熱を持っていた。笠の張ったカリ首で腸壁を押し拡げながら、腹側の浅い所にある前立腺を意識的に強く擦り、刺激する。

「ぉ、ぐ……ッ」

ひくんっ、と入口が収縮して男根をきつく締め付ける。多分軽くイッたな、と思いつつ、敢えて動きを止めずそのまま腰を打ち付ける。

「ひ、ッ……い゛っ、てる……ッ今いってる、から……ッ!」

「え?でも射精より楽なんでしょ?」

背後から首を絞めながら何度も最奥を穿つと、ひと際強くぎゅうっと中が締まった。

「い、づま……苦しっ……」

「そぉだね、苦しいねえ」

菰野乃木の苦しげな浅い呼吸と、指をかけた喉がひくひくと痙攣する様子に興奮する。意識を失わない程度に手の力を緩めながら、抽挿を続ける。

「あ、ぁ゛ッ……いく……ッ」

ふるり、と菰野乃木の背が震え、一際強く中が痙攣する。ぎゅうぎゅうと搾り取る動きにつられてすぐ中に出しそうになるのを堪え、伊妻は唇を噛んだ。

「危なっ……すぐイくところだった」

一旦引き抜くと、菰野乃木の体を仰向けになるように転がす。正面から覆い被さって、再び挿入する。

「あ……ッ!?深、いッ……」

仰け反った菰野乃木の白い喉、その中央を真一文字に走る大きな傷跡に歯を立てる。舌先で傷跡を撫でながら強く歯を食い込ませると、じわりと血が滲んでくる。甘い蜜でも吸うかのように夢中でそれを舐めとって、ちゅう、と音を立てて吸い上げる。

「うぅ……んッ」

鼻にかかった甘い声を上げながら、菰野乃木は両脚を伊妻の腰に回した。そのまま催促のように腰を揺すられる。

「ぐ、……ッ……ちょ、待って……」

伊妻がクールダウンしようとしていたのがバレていたらしい。パンパンに張り詰めた亀頭が奥の行き止まりまで何度もぶつかる。その度に腰をびくつかせながらも、菰野乃木は動くのを止めなかった。

「ノギさん、待って……クソッ……煽るなって……!」

額に汗を滲ませながら菰野乃木の脚を掴み、行き止まりの更に奥、結腸まで一気にぶち抜く。

「っぐ、……ぉッ……」

頭が真っ白になるような快感に襲われ、菰野乃木の体から力が抜ける。対照的に腸壁はきつく締まり、激しく収縮した。ああもういいや、と諦めて伊妻は何度も同じ場所を抉った。

入ってはいけない場所に入っている恐怖と最奥をこじ開けられる快感に、菰野乃木は浅く溺れるような呼吸を繰り返す。さっきからずっとドライで絶頂し続けている。片方しかない視界が白み、チカチカと星が飛ぶ。

「もうイくから……聞こえてる?まあいいか、中に出すね」

最奥を穿ったまま更に腰を押し付け、菰野乃木の中に精を放つ。熱いそれが胎に流れ込んでくる感覚に菰野乃木は息を詰めた。

「っ……」

「……大丈夫?」

伊妻の長い指が汗ばんだ前髪を梳き、優しく頭を撫でる。撫でられるとまたぞくりと背筋を甘い痺れが走り、甘えるように中を締め付けてしまう。

「ぁ、だめだ、」

「別にいいよ、何回でもイって」

「でも……お腹が、」

言いかけた菰野乃木の腹からきゅううん、と子犬が鳴くような可愛らしい音がして、伊妻は思わず噴き出した。

「そっかそっか、お腹すいちゃったか。食べたの全部吐いたもんね。……足しにならないかもしれないけど俺の血飲む?」

こくりと菰野乃木が頷いたので、伊妻は自分の肩をはだけて菰野乃木に差し出した。

「いいよ、好きなだけ飲んで」

伊妻の筋張った首筋からは消毒液とジュニパーのような爽やかな匂いがした。 吸い寄せられるように曝け出された肌に唇をつけ、そのままゆっくりと歯を立てる。菰野乃木の鋭い犬歯が食い込むとぶつり、と音を立てて皮膚の表面が破られ、伊妻は痛みに小さく息を飲む。

まるで吸血鬼に血を与えているようだと思う。じゅ、と音を立てて吸われると、痛みと同時になぜか心地よさすら感じて、菰野乃木の背中に手を回す。菰野乃木は暫く夢中で血を吸っていたが、満足したのか労わるようにざりざりとした小さな舌で傷口を舐めてきた。

「ふふ、擽ったい」

「……なるべく早く次の国に移りたい」

「ベネツィアとかは?」

「イタリアはもう行ったろ」

伊妻はイタリアが性に合っていたので二回目も吝かではなかったが、菰野乃木はあまり乗り気では無いらしい。少し思案して、伊妻はスマートフォンの画面を菰野乃木に見せた。

「────じゃあマルタ島はどう?ほら、綺麗な海があるよ」

海、という言葉に菰野乃木は前のめりでスマホの画面に映る美しいエメラルド色の水面を凝視した。

「ここがいい。明日すぐ行こう」

「エーッ?急だねえ。まあいいけど」

伊妻は大きな欠伸をひとつすると、菰野乃木の体を抱きしめてベッドに横になった。

明日は朝早く荷物をまとめて空港に向かおう。菰野乃木も腹が減っているだろうから、早く行って食事を探すべきだ。

腕の中のひんやりした肌の温度と甘ったるい死臭を感じていると強い睡魔に襲われて、伊妻はそのまま意識を手放した。



(終)



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